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【面白いアイデアを生む方法!コツは妄想術にある】浅生鴨さん著「だから僕は、ググらない。」から得た学びをシェア

誰にでも簡単にできる方法を紹介!検索では得られないものが ”妄想” で手に入ります。

チルアウトブログへようこそ。チルです。

突然ですが、面白いアイデアを考えるのは得意ですか?自分は苦手です。でも、仕事やプライベートでアイデアを求められる場面って意外とありますよね?

実際、必死に考えても時間と体力を浪費して終わるケースは多いと思います。悲しいかな時間をかけてもいいアイデアは生まれないようです。しかし、諦めることはありません。アイデア出しに才能は必要ないのです。

今回は、浅生鴨(あそうかも)さん著、『だから僕は、ググらない。』を読んで得た、アイデアの種を生む為の方法を4つシェアします。この記事を読むだけでも、ガチガチに固まった頭が少し柔軟になり、面白いアイデアが浮かびやすくなると思います。紙とペンがあればすぐに試せる思考法も紹介しているので、実際にやってみてください。キーワードは”妄想”です。

前提

考え方

勘違いしないようお伝えしておくと、書籍の名前にある「ググらない」というのは、決して「ネット検索をしない」という話ではないです。浅生さんはむしろネット検索をよくするほうだと自らおっしゃっています。

ただし、ネット検索をする前に“妄想”をするそうです。その理由はとても重要なので、浅生さんの言葉を借りてお伝えしたいと思います。

妄想で手に入るイメージは、検索では見つけられない。
だから僕は検索の前にさんざん妄想する。
そして、それが癖になっている。

浅生鴨 著『だからボクは、ググらない。』より引用

妄想することで、ネット検索で得る情報より、広がり・奥行きのある情報(イメージ)を手に入れることができるんです。

いつでも奇妙なことを考え、どこかずれた視点でものを見ることを癖にすれば、
少なくとも今までとは違うアイデアが生まれる機会は増えると思う。
本当にそれでいいのかはさておき。

浅生鴨 著『だからボクは、ググらない。』より引用

なんとなく言ってることは分かる気もするけど、少し難しいですよね。わかるように順を追って説明します。それではいってみましょう。

とにかくアウトプットが大事

課題を前にして、ただ悩んでいるだけではアイデアは浮かばず何も前に進みません。頭に何か浮かんでいても、外に出さなければ考えてないのと同じです。言葉にならなくても頭の中のモヤモヤはとにかくアウトプットします。それを繰り返すことで徐々に形が見えてきます。「でもどうやってアウトプットすればいいのかわからない…」そんな方の為に、具体的な方法を詳しくお伝えしていきます。それではいってみましょう。

妄想する為の4つの方法

その1:連想する

妄想の入り口は連想することです。連想にも2パターンあり、1つ目は、「同じ音」の言葉をみつけるパターン、2つ目は「言葉の意味」でつながりを追っていくというパターン。例えば「妄想」という言葉から考える場合はこんな感じです(※もちろん人によって出てくる言葉は違います)。

●パターン1:同じ音(似ている音)
想像、創造、構想、高層、銅像、症状、賞状、盲腸、もう(怒り)/そう(肯定)※台詞 などが思い浮かぶ

●パターン2:言葉の意味
空想、イメージ、変態、癖(へき・くせ)、脳内、抽象、マトリックス、夢 などが思い浮かぶ

こういった感じで連想した言葉からさらにイメージを膨らませます。
例えばこんなイメージが浮かんできます。

■「盲腸になることを想像していたせいで実際に盲腸の症状が出てくる」というイメージ
■「高層ビルの下に怒った顔の変態の銅像がある」というイメージ

さらにここから

・せい(想像していたせい) → 妖精
・盲腸 → モー/チョウ ⇒ 牛/蝶
・高層 → 高僧

を連想して

牛と蝶の妖精が僧侶と一緒にお経を読む」というイメージ

最終的にこうなりました(笑)

チル
チル
いや、どういう状況よ?w

最終的にわけのわからない文章ができましたが、これでOKなんです!これが妄想です!

だって、普通に”妄想”という言葉から「牛と蝶の妖精と僧侶」なんて出てきませんよね?連想したものを組み合わせて、そこからさらに妄想をする。浅生さんはコレをひたすら繰り返し、面白そうなモノがあれば、頭の引き出しにしまっておくそうです。そうすることで、なにかの拍子に引き出しが開き、閃きに繋がる可能性があるとのこと。

実際に浅生さんは、偶然入った喫茶店の入り口に掛けられていた猫の絵から妄想を膨らませ「創猫記(ジェニャシス)」という作品を書いています。
※ユダヤ教、キリスト教の聖典である創世記のインスパイアですね(笑)短いし面白いので読んでみてください。

■創猫記(ジェニャシス)

連想から妄想を生む練習①

とはいえ、急に妄想しようとしても難しいので、本に出てくる「強引に言葉の連想をする方法」を紹介します。九マスやマンダラ、マンダラートと呼ばれるメジャーな思考方法です。

やり方は単純。

・3×3のマスを用意し、中心のマスに連想元になる単語を書く。
・書いた単語から連想できる言葉でマスを埋める。

※やるときは3分・5分など制限時間を設けてください。追い込まれて苦し紛れに出した単語こそが、普段の自分では見つけられないもので、これに出会う為のツールです!

連想から妄想を生む練習②

九マスができたら次のステップ

・その中で一番おかしな言葉、連想するには苦しい意味の言葉を2つピックアップ。
・その2つの言葉のつながりを考える。

この2つの間に必要なものを考えることが妄想することなんです!

実際に自分もやってみました。お題は、ブログの名前「チルアウト」と、ちょうどお香を焚いていたので「お香」でトライ。結果は以下です。

例えばこんなイメージ

■チルアウト…「野球」「異世界」というワードをピックアップ
→異世界は幻想的で未知の領域というイメージ、野球は風船が舞い、花火が上がり大合唱が起こる特殊な世界というイメージ。
⇒そこから、もしかするとチルアウトはこの世のどこかに存在している、誰も知らない新しい世界への入り口なのかもしれない…という妄想。

■お香…「フリーメイソン」「ふりかけ」というワードをピックアップ
→フリーメイソンは秘密結社、石工職人、怪しいというイメージ、ふりかけはかけるだけでご飯が美味しくなる魔法の粉、原料がよくわからないというイメージ。
⇒そこから、実はお香というのは、怪しい職人たちが作る魔法の粉が原料になっており、その匂いを嗅ぐと五感が研ぎ澄まされる…という妄想。

自分で書いてて笑えてきました(笑)

その2:モンタージュ(クレショフ効果)を使う

モンタージュ(クレショフ効果)とは映画表現などで使われる手法で、映像の前後が変化することで、見る側の受ける印象や解釈が変わるというものです。例えばこんか感じです。

次の画像を左→右の順番で見てください。

上の写真では「外で雷が鳴っていて、それに怯えている猫」という状況に見えませんか?

こちらは「食卓に並んでいる魚料理を猫が狙っている」という状況をイメージしたのではないでしょうか?

人間は、連続した2つのものの間に因果関係があるように感じてしまい、無関係なものをむ結びつける癖がります。これを妄想にも応用することができます。

・芸能界
・加速
・売上
・終わる

上記はニュースで目に付いた単語を適当に並べたものですが、皆さんなんとなく頭の中でストーリーを組み立てたのではないでしょうか?

何かアイデアを考えるとき、課題に対して関連性のあるものばかり考えがちですが、そうではなく無関係のものにこそ妄想のヒントがあるということです。課題とはまったく違うものを並べることで新しい発見があるかもしれません。目に留まった単語を書き出して、課題とどんな関係性があるかを考えてみるのもオススメです。

その3:あいうえお作文を作る

今回紹介する方法の中でこれが一番簡単かもしれません。

例えば、お題は「チルアウト」で、健康をテーマにした新しいブログの記事案を考えてみましょう。

…ちょっとの努力でOK!簡単健康法
…ルンバは捨てて自分でお掃除!代謝UPで健康ゲット!
…アイスはアイスでも食べてはいけないアイス
…嘘みたいな本当の話。皆知らない健康法
…とろろだけで健康になる方法

こんな感じです。単純に頭で考えるより、アウトプットしたほうが思考は進みますよね。あくまでコレをヒントにどんどん妄想を進めていくイメージです。

チル
チル
「嘘みたいな本当の話。皆知らない健康法」めっちゃ気になるw

その4:接続詞を駆使して物語を考える

この方法も簡単です。「しかし」「だから」「そこで」「なので」「なぜなら」といった接続詞を使い、文章をつなげて物語を作るやり方です。出だしはなんでもOK。こちらも実際にやってみましょう。

男はブログを書いていた。
なぜなら、ヒマでヒマで仕方がなかったからだ。
しかし、そんな男にも転機が訪れる。
なぜなら、よく行くコンビニの店員に一目惚れしたからだ。
そこで、男は自分磨きをしカッコよくなり告白することを決意する。
ところが、恋愛経験のない男は何から始めてよいか分からなかった。
そこで、イケメン観察と情報収集の為に表参道に繰り出すことにした。
しかし、表参道に向かう途中、観光客の外国人につかまってしまう。
この出会いが後に…

チル
チル
どうなる男!?続きはいったい?w

この方法すごくないですか?目から鱗でした!接続詞でつないでいくだけ、3~5分でこんな感じのストーリーが出来上がります!名付けて「無限接続詞」。「ブログを書いている男」からその男が表参道に向かう途中で外人につかまるなんて思いつかないですよね(笑)。これが妄想の力です。自分が予想していなかったところに着地するんですよ。この方法は楽しみながらできるので本当におすすめです。

習慣化することが大切

妄想する方法を4つお伝えしましたが、大事なのはこれを習慣化することです。なんと浅生鴨さんは上記のようなことを無意識に近い状態でしているそうです。アイデアの引き出しをとにかくたくさん作っているわけですね。急がば回れです。何事にも近道はないのでコツコツ継続することが大切です。仮に、1日1回妄想をするだけでも1年で365回思考したことになります。365個アイデアのヒントになる引き出しを頭の中にしまっておけくことができます。

才能いらず!誰でも・いつでも・どこでもできる

妄想のいいところは、誰でも短い時間ででき、場所を選ばないところです。妄想することに才能も必要ありません。電車の移動時間、お風呂に入っている時、散歩中など、わざわざ時間を作らなくても妄想のチャンスはたくさんあります。今からでも妄想をする癖をつけておけば、普通に考えていても思いつかないようなアイデアが生まれやすい頭になるということです。ちなみに、今回紹介しているのは本に書かれている方法の一部ですので気になる方は実際に読んでみてください。読む価値アリです。

チル
チル
妄想することは人類に与えられた平等な権利なのです!

まとめ

面白いアイデアを生む方法

・面白いアイデアを生むには頭の中のものをアウトプット
・アウトプットの手段は”妄想”
・妄想することで意外な考えが思いつく(思考が広がる)
・妄想を習慣化することでアイデアのヒントを蓄積する
・アイデアを生みやすい頭になる

浅生鴨(あそうかも)さん

略歴

広告・デザイン・イベントなどの業界を経験し、NHKに中途入社。
NHK公式Twitter「NHK_PR1号」の中の人として広報ツイートを担当。ユルいツイートが話題になる。2014年にNHKを退社し、現在は小説・エッセイなどの執筆活動に注力をしている。

著書

・中の人などいない@NHK広報のツイートはなぜユルい?(新潮社)
・アグニオン(新潮社)
・猫たちの色メガネ(KADOKAWA)
・伴走者(講談社)
・どこでもない場所(左右社)

個性的な方

どんな方か気になってちょっと調べてみたのですが、言葉で伝えるのがなかなか難しいです。独自の考えを持っており、掴みどころがない印象を受けました。下に貼ってある記事にも書いてあるんですが、その見た目からよくハーフに間違われるようで、途中から説明がめんどくさくなって「ハーフです」みたいな感じで嘘をつくようになったそうです(笑)。そんな方です(笑)。

興味のある方は、↓の記事を読んでみてください。浅生鴨さんの人となりがなんとなくわかります。

外部リンク:ほぼ日の塾HP【 対談「浅生 鴨 × 糸井重里」】

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